「環境技術」2017年5月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 5
254 - 261
記事種類 特集
記事タイトル 大阪― 京都の地下水の水質問題と処理方策―色度,アンモニア等―
著 者 藤川陽子
第1著者ヨミ FUJIKAWA
第1著者所属 京都大学
要 旨 1.本論の背景と目的地下水は表流水に比べて濁度が低く,人間活動由来の有機物質その他の汚濁物質や細菌による汚染が少ないことから,アジアの開発途上国では今なお主要な水道水源・用水源である.わが国では特に1950年代から1960年代にかけて地下水の過剰くみ上げにより,全国各地の第四紀層の分布する平野を中心についには年間20pを超える地盤沈下が観測された.「工業用水法」(1956年)や「建築物用地下水の採取の規制に関する法律」(1962年)による規制ならびに各自治体の取り組みにより地下水取水規制が行われ,地盤沈下は,現在は沈静化している.
近年のわが国での工業用,上水道用,農業用の水の地下水依存率はそれぞれ24.7,19.3,5.3%(前二者は2014年度,後一者は2008年度のデータ)と推定されている1).本論では,大阪から京都にかけての地域でみられる地下水の利用実態と地下水を上水利用する場合の水質問題を簡単に紹介する.続いて,地下水の上水処理にあたってしばしば問題になるアンモニア,ならびに腐植質有機物や鉄・マンガンにより生じる色度等の除去方策についてまとめる.
キーワード:地下水,水道,水質,アンモニア,色度
特集タイトル 琵琶湖淀川水系における地下水資源の持続可能な利用を目指して
特集のねらい