「環境技術」2017年8月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 8
400 - 404
記事種類 特集
記事タイトル 焼却残渣からの金属類回収の可能性
―日本のマテリアルフローデータからの検討―
著 者 水谷聡、阪井幸太、貫上佳則、長谷川浩
第1著者ヨミ MIZUTANI
第1著者所属 大阪市立大学大学院工学研究科
要 旨 1.はじめに
われわれの生活の中では,多くの場所で多様な金属類が使用されている.製品として利用された金属類は,安全面と資源的価値の側面から,可能な限り最終処分せずに回収・リサイクルすることが重要である.レアメタル類は,特定の製品に集中的に利用されていることが多いことから,効率的な回収のためには,製品を分別回収した上で個別に抽出することが望ましく,そのために小型家電リサイクル法の整備も含めた製品からの金属回収が進められてきている1).しかし現実には,回収コストや分離技術の問題から,回収されることなく,廃棄物として中間処理を経た上で最終処分されている金属類も多い.それらの製品に含まれる金属類は,直接,焼却・溶融されたり,破砕された後に焼却・溶融されたりして,焼却・溶融残渣中に濃縮されることが報告されており,飛灰からの回収が試みられている2,3).多様な製品中に低濃度で含まれ,個別製品の分別回収が難しいのであれば,加熱濃縮処理されているとも考えられる焼却・溶融残渣から金属類を回収することは現実的な方法であり,焼却・溶融残渣から金属を回収する意義もあると考えられる.また,焼却残渣の有効利用に向けて,環境安全性を高める観点からも,ある種の金属については焼却残渣から回収・除去することは大切である.以上を踏まえると…(後略)
キーワード:金属回収,焼却残渣,マテリアルフロー,アンチモン,JOGMEC
特集タイトル 東アジアの環境研究動向 ー大阪市・ソウル特別市・北京市の研究者の協働を例として
特集のねらい