「環境技術」2017年8月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 8
445 - 448
記事種類 新関西の川歩き
記事タイトル 宇治川下流部と巨椋池
ー舟運・築堤・干拓・洪水により変貌を続ける流域環境ー
著 者 澤井健二
第1著者ヨミ SAWAI
第1著者所属 摂南大学名誉教授
要 旨 1.はじめに
宇治川は,琵琶湖から流れ出て大阪湾に至る淀川幹線75qの内,京都府内を流れる約25q区間の呼称である.古くは現在の宇治市北部から京都市伏見区南部,久御山町にかけて広がる巨椋池に注いでいたが,豊臣秀吉による伏見城築城のおり,堤防によって巨椋池から切り離されて池の北縁に沿って流れ,淀付近で桂川,木津川と合流して淀川に直結するようになった.しかし,度重なる水害を軽減するため,三川合流点の位置は時代とともに下流へ遷り,現在の八幡市男山と大山崎町天王山に挟まれた位置に定着したのは,昭和初期のことである(図1).
巨椋池はこのように淀川三川から次第に切り離され,昭和初期には周囲約16q,面積約8.になっていたが,面積,水量が減少するとともに水質が悪化し,1933年から1941年にかけて行われた干拓によって姿を消した.
本誌の「関西の川歩き」シリーズでは,2006年1月号の「伏見の川と日野川」で,伏見港周辺を取り上げているが,今回,宇治橋よりも下流の宇治川と巨椋池の見どころを合せて紹介したい.
特集タイトル
特集のねらい