「環境技術」2017年9月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 9
456 - 463
記事種類 特集
記事タイトル 安全・安心な社会のためのICT 活用の歴史と展望
著 者 井ノ口宗成、田村圭子
第1著者ヨミ INOGUCHI
第1著者所属 静岡大学
要 旨 1.はじめに
 近年のICT(情報通信技術)の進展は著しく,我々の生活水準に変化をもたらしている.機械学習の技術を例にあげれば,我々の生活スタイルに応じた質の高い情報提供や利用者の行動に応じた家電制御といった新しいサービスが実現している.
これは日常生活にとどまらない.近年,地震災害や風水害,土砂災害といった自然災害が頻発化・激化傾向にあることから,防災対策においてもICT 活用が積極的に進められている. しかし,技術が進歩を遂げる一方で,人の防災行動に応じた効果的な技術活用が実現されているとは限らない.なぜならば,災害対応は日常業務と異なり,ある種の特異性を持っており,その全容解明は非常に難しいからである.
我が国は,これまで多くの災害経験を有している.この過去災害の教訓をふまえ,ICT 活用の実態をふりかえることで,今後のICT 活用にかかる課題把握ならびに適用可能性について検討することは可能である.本稿では,過去災害からの防災対策の変遷を追いながら,ICT 活用の実例をふまえ,新たな取り組みを紹介する.また,ICT を効果的に運用するために必要な要素を提示し,安全・安心な社会を実現するために,ICT を効果的に利活用するための方策についてとりまとめる.
キーワード:防災対策,災害情報,ICT,クラウドソーシング
特集タイトル 防災と情報通信・ロボット技術
特集のねらい