「環境技術」2017年9月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 9
492 - 496
記事種類 講演録
記事タイトル 琵琶湖の保全・再生の取組と調査研究の活用
著 者 奥田一臣
第1著者ヨミ OKUDA
第1著者所属 滋賀県びわ湖環境部
要 旨 1.はじめに
 琵琶湖は,日本で最大の湖であり,その起源は400万年前にまでさかのぼることができる世界でも数少ない古代湖の一つである.このため,琵琶湖には60種を超える固有種を含む1,000種以上の動植物が生息するなど,豊かな生態系を育む場となっている.これら固有種を含む魚介類を対象とした漁業が今なお営まれ,これらを食材とする食文化を支え,また優れた観光資源として多くの観光客にも憩いを与えている.また,ほぼ滋賀県域と重なる琵琶湖の集水域には,130万人を超える人々が生活し,第二次産業も含めた活発な社会活動が営まれていると同時に,一定の良好な状態が保たれている世界でも稀有な湖である.琵琶湖から瀬田川を通じて流下する水資源は,近畿約1,450万人の生活や産業活動を支えている.
近年,このような多くの琵琶湖の恵みが損なわれてきており,その総合的な保全及び再生を図ることが困難な状況にあるとして,平成27年9月に「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」が制定され,琵琶湖を「国民的資産」として健全で恵み豊かな湖に保全,再生していくこととなった.
この機会に,琵琶湖におけるこれまでの対策の経過と,今後の取組の方向性について,さらに,そこで調査研究に期待される役割について,その概要を以下に述べる.
キーワード:琵琶湖,琵琶湖保全再生法,水環境保全,生態系保全,地方創生
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