「環境技術」2017年10月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 10
522 - 526
記事種類 特集
記事タイトル 港湾における生物共生型港湾構造物の取り組み
著 者 岡田知也
第1著者ヨミ OKADA
第1著者所属 国土交通省国土技術政策総合研究所
要 旨 1.はじめに
1.1 自然再生水質の総量規制,ヘドロ浚渫および覆砂等の努力・技術によって,内湾域の水質は1970年代と比較すると良くなった.しかし,赤潮や貧酸素水塊は依然として発生し,生物は十分には回復していない.この赤潮や貧酸素水塊の発生要因として,底泥に蓄積された過去の負荷や自然浄化能力の低下が考えられている1,2).例えば東京湾では,1920年頃には湾を取り囲むように136.の干潟が存在していた.しかし,1960年頃から埋立が顕著になり2002年の時点で干潟の面積は10.(残存率は7%)となった.東京湾に生息する魚類種の97%が干潟を生育場として利用することから3),この干潟の減少の影響は内湾生物の生息に大きな影響を与えたと考えられている.このように,湾内の生物の生息場は消失や劣化により大きく減少した.この状況を改善する目的で,“自然再生”の考えが生まれた.ただし,港湾における自然再生は,場を元の状態に戻すことを必ずしも目指していない.状態は異なっても,機能が再生され持続されることを目指している.…
キーワード:港湾,生息場,生態系サービス,生物共生型,港湾構造物
特集タイトル 浅場機能の復元・再生・創出を目指した環境配慮型構造物
特集のねらい