「環境技術」2017年10月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 10
546 - 549
記事種類 特集
記事タイトル 港の直立護岸を活用した環境教育の取り組み
著 者 中岡禎雄、三好順也、森紗綾香
第1著者ヨミ NAKAOKA
第1著者所属 尼崎ネイチャークラブ
要 旨 1.はじめに
 2015年10月に改正された瀬戸内法(瀬戸内海環境保全特別措置法)では,沿岸域の良好な環境保全,再生,創出と併せて,地域の多様な主体による活動を推進するための措置を講じるとしており,市民による活動が期待されている.大阪湾再生行動計画(第二期)においては,人と海の関わりの増大が掲げられ,体験学習等による機会創造により豊かな人材を育成する,市民や企業が積極的に関わる海,といった目標のもと,多様な主体の協働による環境教育が推進されている.特に,大阪湾に関心のある個人や団体からなる緩やかなネットワークで繋がる「大阪湾見守りネット」を中心とした協働の推進は,施策の一つでもある.
 このような背景から,干潟や海浜などの浅場を活用した環境教育活動は,数多くみられるようになり,それに参加する市民も増加傾向にある1).しかしながら,人間活動と密接に関わる港湾のように,人工構造物で囲まれた海域では,環境問題や経済活動など,海の環境や利用を理解する上で適した場であると考えられるものの,未だ汚い,危ない,臭いといった悪印象が拭えておらず,そうした場での環境教育活動はわずかしかみあたらない.
 本稿では,著者らがこれまで行ってきた,過剰な栄養塩を循環させることにより,環境改善や地域課題の解決を目指す協働の取り組みを紹介し,大阪湾湾奥に位置する尼崎港内の直立護岸を活用した環境教育活動について報告する.
キーワード:大阪湾,栄養塩循環,環境教育,直立護岸,協働
特集タイトル 浅場機能の復元・再生・創出を目指した環境配慮型構造物
特集のねらい