「環境技術」2017年10月号 記事情報

掲載年 2017
巻(Vol.) 46
号(No.) 10
550 - 555
記事種類 解説
記事タイトル 災害情報システムにおけるビッグデータの利用
著 者 畑山満則
第1著者ヨミ HATAYAMA
第1著者所属 京都大学防災研究所
要 旨 1.はじめに
 近年,気候変動の影響による豪雨災害の増加に伴い,大規模な洪水・土砂災害が増加している.また,阪神・淡路大震災(1995年)や熊本地震(2016年)のような都市を襲う直下型地震に加えて,東日本大震災(2011年)のような津波を伴うプレート型地震も発生し,さらには近い将来,首都直下地震,南海トラフ巨大地震の発生が想定されるなど自然災害の脅威は増すばかりである.阪神・淡路大震災以降は,災害対応の重要性が認識され,災害に対する抵抗力と回復力からなるレジリエンスの考え方が導入された.個々の対応業務については,ガイドラインやマニュアルが整備され,防災関係機関の連携を円滑に行うため,時系列で整理した防災行動計画(タイムライン)が作成されるようになった1).これらの対応策では,災害現場で収集された情報を用いることが前提となっており,情報収集の手段として,情報通信技術(Information Communication Technology: ICT)やロボット技術(Robot Technology)に注目が集まっている.
 本稿では,災害時の情報システム利用について考察を行う.特に,近年注目されているビッグデータ解析が実際の災害対応に活用されるにはどのようなプロセスを経る必要があるのかについて,事例を交えて解説するものとする.
キーワード:災害対応,ビッグデータ,避難場所同定,モバイル空間統計
特集タイトル
特集のねらい