「環境技術」2018年4月号 記事情報

掲載年 2018
巻(Vol.) 47
号(No.) 4
221 - 225
記事種類 講座
記事タイトル 環境の分析技術・データ解析・モデル化講座+I.環境の分析技術  無機機器分析(1)                   
著 者 藤川陽子
第1著者ヨミ FUJIKAWA
第1著者所属
要 旨 1.はじめに
 無機元素の機器分析は,多元素同時分析の実現,分析感度向上,干渉除去手法の高度化,分析の自動化等の側面で,過去数十年の間に長足の進歩を遂げた.最新の機器分析装置は,高度な自動化の結果,ユーザーにとってブラックボックスと化している側面もあるが,各装置の動作原理や特性を知って扱うことは正しい結果をえるために重要である.また,環境分析においては淡水・海水・廃水・土壌等地質材料・生物・塵埃・廃棄物等の様々な試料を扱うが,試料に応じた測定前処理は用いる分析装置の種別にかかわらず分析の正確さや精度を決める重要な因子である.たとえば水試料の前処理については,逐次改訂されている日本工業規格JISK0102「工場排水試験方法(2016年版)」1)が参考になる.水試料では採取直後の操作(ろ過あるいは安定化のための酸添加,採取後の保管方法)により分析結果に大きな差が生じることがある.
 今回の講座では最初に無機機器分析に係る試薬・容器等の選定の注意点について述べたのち,ICP(Inductively Coupled Plasma,誘導結合プラズマ)質量分析法(ICP―MS),ICP 発光分光分析法(ICP―AES),原子吸光分析法(AAS),ボルタンメトリ分析法(Stripping Analysis を略してSA),蛍光X 線分析法(XRF)を環境試料の分析に用いる際の各装置の適性ならびに注意点について述べる.
ICP質量分析法、ICP発光分光分析法、原子吸光分析法、ボルタンメトリ分析法、蛍光X線分析法
特集タイトル
特集のねらい