「環境技術」2018年3月号 記事情報

掲載年 2018
巻(Vol.) 47
号(No.) 3
133 - 139
記事種類 特集
記事タイトル エネルギー回収をめざした下水処理場インフラの連携と技術選択
著 者 中尾彰文、山本祐吾、吉田登
第1著者ヨミ NAKAO
第1著者所属 和歌山大学システム工学部
要 旨 1.はじめに
 人口減少時代に入った日本では,これまで長期にわたり投資を行ってきた社会資本をどう維持していくかが重要な課題である.下水道や廃棄物処理施設などのいわゆる環境インフラ(または静脈インフラ)と称される社会資本においては,パリ協定をふまえた温暖化対策が急務となる中,バイオマスなどの再生可能資源からのエネルギー回収に対する役割への期待がさらに高まっている.下水道分野ではまず「下水道ビジョン2100」1)において,「普及拡大」中心の20世紀型下水道から「健全な水循環と資源循環」を創出する21世紀型下水道への転換が提唱され,さらに下水道のもつ資源回収・供給機能を活かして,下水処理場のエネルギー的自立や地球温暖化防止などに貢献する「資源のみち」2)の実現が方針として明確に位置づけられた.さらに「新下水道ビジョン2100」3)では人口減少や災害リスクなどの社会情勢変化をふまえて循環,強靭な社会,新たな価値,国際社会の四つの使命を掲げて持続的発展可能な社会に貢献に向けた下水道の役割を長期ビジョンとしてとりまとめている.連結,連鎖,繋がりを示すキーワード“Nexus”に象徴されるように,人口減少に伴う下水道計画の見直しやそれに伴う財政制約など,取り巻く厳しい制約条件の中で下水処理場が単独でエネルギー回収を進めることに留まらず,連携をキーワードに地域の特性に応じて相補的,効率的に取り組んでいくことが効果的であると考える.
キーワード:連携,技術選択,下水汚泥,燃料化,低炭素
特集タイトル 人口減少時代の上下水道
特集のねらい