「環境技術」2018年3月号 記事情報

掲載年 2018
巻(Vol.) 47
号(No.) 3
146 - 153
記事種類 トピックス
記事タイトル アスベストの生体影響
    ―アスベスト関連疾患の病態と研究動向―
著 者 中野孝司、石垣裕敏、中島康博、前田純、三井秀紀、大口善郎、飯田慎一郎
第1著者ヨミ NAKANO
第1著者所属 国家公務員共済連合会大手前病院呼吸器内科
要 旨 1.はじめに
 石綿(アスベスト)は優れた断熱性・耐久性・柔軟性があり,加工が簡単で,しかも安価であったため,極めて有用な天然資源として20世紀には大量に採掘された.しかし,強い発癌性が示されてからは,社会に脅威を与える極めて危険な物質に一変している.アスベストは珪酸塩からなる繊維状鉱物の総称であり,主に角閃石石綿のクロシドライト(青石綿)とアモサイト(茶石綿),蛇紋石石綿のクリソタイル(白石綿)が利用されてきた.特にクリソタイルは,前二者が禁止された後も継続して使われ,我が国で禁止されたのは2004年10月からである.(中略)本稿ではアスベストの生体影響に関して,粉塵曝露にかかわる病態把握に重要な解剖・生理学的な面を含め,アスベスト関連疾患の病態を中心にして概説する.なお,胸膜プラークは,アスベスト粉塵に対する生体の異物反応の一種と考えられるが,本稿ではアスベストにかかわる病態に含めている.
キーワード:アスベスト,中皮腫,石綿肺,BAP1,胸腔鏡
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特集のねらい