「環境技術」2018年7号 記事情報

掲載年 2018
巻(Vol.) 47
号(No.) 7
386 - 393
記事種類 研究論文
記事タイトル 2016年熊本地震及び阿蘇山噴火後における大分県の温泉水の水質変化
著 者 横田恭平
第1著者ヨミ YOKOTA
第1著者所属 大分工業高等専門学校都市・環境工学科(現 和歌山工業高等専門学校環境都市工学科)
要 旨  本研究では,2016年の熊本地震および同年の阿蘇山の爆発的な噴火に伴う周辺の温泉水の水質変化を把握し,その要因について考察することを目的とした.対象とした温泉は,長湯温泉・由布院温泉・別府温泉とした.これらの温泉周辺では,震災時に震度4以上を観測した.また長湯温泉の近隣には,阿蘇山に隣接する九重山がある.トリリニアダイヤグラムの結果より,長湯温泉・由布院温泉・別府温泉の水質はそれぞれ異なる結果となった.震災後において,Al,Zn,P は平年より低い濃度を示した.噴火後のSr やMn についても平年より低い濃度を示した.噴火後に高い濃度を示したのはAl とB であった.震災時に濃度が変化した理由としては,地下での沈殿物からの溶出が考えられた.噴火後の濃度変化については,阿蘇山の噴火の影響によって圧力が減少し,地下の成分が溶出する量が減少したと推定した.これについては,データに基づく考察ではないため,推測の域はでなかった.
キーワード:2016年熊本地震,阿蘇山噴火,自然災害,温泉水,地下水
特集タイトル
特集のねらい