「環境技術」2019年1号 記事情報

掲載年 2019
巻(Vol.) 48
号(No.) 1
10 - 13
記事種類 特集
記事タイトル 大気環境行政の現状と課題
著 者 高澤哲也
第1著者ヨミ TAKAZAWA
第1著者所属 環境省水・大気環境局大気環境課
要 旨 1.はじめに
 我が国の大気環境の現状に関して2016年度の環境基準の達成状況をみると,二酸化窒素(NO2)については一般環境大気測定局(以下「一般局」)で100%,自動車排出ガス測定局(以下「自排局」)で99.7%,浮遊粒子状物質(SPM)については一般局,自排局とも100%となっており,高い水準となっている.これは,大気汚染防止法や公害防止条例等に基づくばい煙排出規制,事業者に対する立入検査や報告聴取の実施,大気環境や排出ガスの正確かつ継続的なモニタリング,「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法(自動車NOx・PM 法)」による施策の推進などの固定発生源や移動発生源の対策に官民一体となって取り組んできた成果といえる.
 一方,大気環境の保全においては,今なお,継続的な課題や新たな課題への対応が求められている.それらは局所的な汚染から地球規模の汚染に至るまで多岐にわたっており,石綿飛散防止,微小粒子状物質(PM2.5),越境大気汚染,有害大気汚染物質,水銀大気排出など幅広く,それぞれ様々な要因により発生し,その対策も多様となっている.本稿では,大気環境の現状とこうした課題への対応について概観する.
キーワード:石綿(アスベスト),PM2.5,光化学オキシダント,トリクロロエチレン,水銀
特集タイトル 2019年環境行政の展望
特集のねらい