「環境技術」2019年5号 記事情報

掲載年 2019
巻(Vol.) 48
号(No.) 5
250 - 254
記事種類 特集
記事タイトル 気候変動研究における島嶼国での人材育成・アウトリーチ活動とSDGs
著 者 米山邦夫
第1著者ヨミ YONEYAMA
第1著者所属 国立研究開発法人海洋研究開発機構
要 旨 1.は じ め に
 気候変動対策を講じる上で,1つの大前提が存 在する.「現在の気候を正しく理解していること」 である.それにより,どう変化しているのかがわ かり,対策を練る際にもその時間や対応規模に対 して目安を与えることになる. 様々な大気と海洋の現象の発生・維持メカニズ ムや構造に関する理解は,科学的な知見の向上だ けでなく,日々の天気予報や季節予報,防災・減 災対策など,身近な生活に直結し,また,将来に わたる気候変動予測技術の向上は,社会基盤のあ りようの議論に指針を与える.
 ここでは,現在,東南アジアから西部熱帯太平 洋にかけての島嶼域で進行中の気象・気候に関す る国際プロジェクトを例に,科学研究の進展と気 候変動対策にとって不可欠な人材育成とアウト リーチに関する活動を紹介する.そもそも「現在 の気候を正しく理解していること」とは,観測に より精度の高いデータを取得し,それに基づき現 象の振舞いを物理的に説明でき,数値モデルによ り再現できること,であると言える.ここでは, その第一段階である「正しい観測」に係る活動に ついて,1つの具体的な現場観測事例を取り上げ, SDGsが目指す姿を考える.
キーワード:YMC,国際プロジェクト,海大陸,現場観測,人材育成
特集タイトル SDGsの示す社会と実現への課題
特集のねらい