掲載年 |
2020 |
巻(Vol.) |
49
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号(No.) |
3
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頁 |
128 - 132 |
記事種類 |
特集
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記事タイトル |
山間地へのメガソーラー開発における自主簡易アセスの取組みから |
著 者 |
傘木宏夫 |
第1著者ヨミ |
KASAGI |
第1著者所属 |
NPO地域づくり工房 |
要 旨 |
1.はじめに 太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー(以下,再エネ)は,自然現象を資源とするために,それらを一気に広めた場合には環境破壊をもたらす.根本的には,現代のエネルギーの消費のあり方が浪費的で,かつ大都市部に集中し,生産拠点は中山間地に押し付けられている.この構造はそのままで,再エネに原子力や火力の代替をさせるのであれば,環境破壊は必然である.省エネルギーを基本として,持続可能な社会に向けた再エネの利用が原則となるべきである.少なくとも再エネを導入する際には,個別具体に評価し,地域社会において許容できる範囲で開発が進められる必要がある.しかし,わが国においては,再エネの急速な普及という命題の下,アクセルばかりでブレーキを用意せずに政策を展開したため,環境影響評価(以下,環境アセス)を促す取組みも事態の進展に大幅に遅れをとった. NPO 地域づくり工房(以下,本会)では,2012年より,制度アセスの対象とならない規模の開発事業について,自主簡易アセスという手法により,事業者と地域社会との対話を促す活動を進めている.最も多い案件が中山間地における太陽光発電事業である. キーワード:山間地,太陽光発電,環境アセスメント,住民意見 |
特集タイトル |
メガソーラーの山林・山間への設置と自然保護 |
特集のねらい |
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