「環境技術」2020年4号 記事情報

掲載年 2020
巻(Vol.) 49
号(No.) 4
184 - 188
記事種類 特集
記事タイトル AIを活用したごみ焼却施設の運転支援システム
著 者 國政瑛大
第1著者ヨミ KUNIMASA
第1著者所属 川崎重工業
要 旨 1.はじめに
 ごみ焼却施設は地域のエネルギーセンターとしての機能が期待されており,発電施設として計画的で安定した運転が必要となっている.ごみ焼却施設は通常時,自動燃焼制御(ACC)により安定した燃焼状態を維持するが,不均質なごみの処理を対象としているため,ごみ質の急変により不安定な燃焼状態となった場合には,安定燃焼とするために燃焼状態に応じた手動運転操作が必要となる.ごみ質による燃焼状態の変化が時々刻々とプロセスデータや炉内燃焼映像に現れ,推移していく施設の運転状況において,ベテラン運転員は,保有するノウハウに基づき燃焼状態を監視し,必要に応じて最適な操作を実施して安定燃焼を維持している.このような施設運転データ(プロセスデータ,燃焼画像および手動運転操作履歴)は分散型制御システム(DCS)に蓄積されていたが,これまで十分に活用されてこなかった.
 近年,情報技術の進歩により人工知能(AI)の利活用が幅広い産業分野の製品・サービスで拡大しつつあり,日々の生活や仕事の場面で人による認識や判断行為を補助する役割で実用化が進んでいる.人口の継続的減少が予測される我が国の状況から,ごみ焼却施設においてもAI を活用し,運転員の負荷軽減やベテランの運転ノウハウをシステム化する検討が行われている.
キーワード:人工知能(AI),燃焼監視,遠隔監視システム
特集タイトル AI・IoTの導入を進める廃棄物処理施設の開発動向
特集のねらい