掲載年 |
2020 |
巻(Vol.) |
49
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号(No.) |
4
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頁 |
205 - 208 |
記事種類 |
トピックス
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記事タイトル |
サステナブルレメディエーションの取り組み―ブラウンフィールド問題の解決に向けて― |
著 者 |
古川靖英 |
第1著者ヨミ |
FURUKAWA |
第1著者所属 |
樺|中工務店 |
要 旨 |
1.はじめに ―SDGs と土壌汚染―2015年9月の国連総会で採択された持続可能な開発目標である17のSDGs について,あえて説明する必要はないであろう.この一方で,“18個目の目標として,健全な土壌や持続可能な土地利用という土壌や土地に関わる目標を追加するよう国連に提言すべきだ”という議論がなされている会議がある.ISRA(International Sustainable RemediationAlliance)と呼ばれるサステナブルレメディエーションに関わる各国連携会議における議論である.目標追加の是非はともかく,水や海,陸に関わる目標がSDGs に含まれているのに対し,健全な土や汚染された土壌について,SDGs では表立っては記載されていない状況にある. 本トピックスでは,汚染された土地に関わる持続可能性評価の取り組み,いわゆるサステナブルレメディエーションの取り組みと今後の展開について記したい.サステナブルレメディエーションとは,汚染物質がもたらすリスクや浄化に関わるコストだけでなく,外部環境負荷(環境的側面)を低減しつつ,社会的側面,経済的側面を取り込んだ対策の意思決定を推進する考え方を指す(図1).国連の持続可能な開発目標と同様,経済開発・社会的公平性・環境保護の三要素のバランスを取りながら実現することを目指している.…(後略) キーワード:土壌浄化,サステナブルレメディエーション |
特集タイトル |
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特集のねらい |
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