「環境技術」2020年5号 記事情報

掲載年 2020
巻(Vol.) 49
号(No.) 5
254 - 258
記事種類 特集
記事タイトル 農薬リスク管理のための水生昆虫を用いた現場バイオアッセイ法
著 者 横山淳史
第1著者ヨミ YOKOYAMA
第1著者所属 (国研)農研機構 農業環境変動研究センター
要 旨 1.はじめに
現在我が国では,上市される前の農薬について,農薬取締法に基づき河川を対象とした水域生態リスク評価が実施されている.その際,一定のシナリオに基づいて農地から流出する農薬の水域環境中予測濃度を算出し,この値が標準試験生物の毒性試験結果から算出された水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準値を超えない場合に農薬として登録されることになる.一方で,上市後の農薬の生態リスク管理については,一部の農薬について河川水中農薬濃度モニタリングを実施し,前出の農薬登録基準値を超過しないか監視しているが,実際の現場(河川)において生物影響を直接評価していない等の課題が残されている.海外においては,現場における曝露評価と生物に対する影響評価を包含した「農薬管理のための統合分析アプローチ」が提案されており1),評価対象流域における農薬リスクを正確に特徴づけるため,現場での生物影響評価が化学分析による曝露評価と相補的に用いられる.また,現場での生物影響評価をスクリーニングとして活用することにより,農薬のターゲットを絞って,より効率的・経済的に化学分析による農薬モニタリングを実施することができるとされている1,2).・・・・
キーワード:現場バイオアッセイ,農薬,河川,水生昆虫,コガタシマトビケラ
特集タイトル <水中残留農薬の中長期的リスク評価を見据えて>
特集のねらい