掲載年 |
2021 |
巻(Vol.) |
50
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号(No.) |
1
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頁 |
41 - 45 |
記事種類 |
トピックス
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記事タイトル |
COVID-19の公衆衛生情報を集める下水道の新たな役割と課題 |
著 者 |
田中宏明 |
第1著者ヨミ |
TANAKA |
第1著者所属 |
京都大学大学院 |
要 旨 |
1.はじめに日本では,2020年5月25日の政府から新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除された後は,外出の自粛や施設の使用制限の要請等を緩和しながら,段階的に社会経済の活動レベルが慎重に引き上げられつつある.一方で,有効なワクチンや治療法が確立していない中では,社会活動の再開,拡大に伴い,新型コロナウイルス感染者数は増大する傾向にあるため,改めて都市間の移動制限,入国制限,ロックダウンの強化など世界では行われている.したがって,社会活動へのブレーキとアクセルの微妙な操作が,政策決定に必要であるが,その判断は,感染者数,クラスターの発生状況,医療分野の空き病床数や隔離施設での収容可能数,重篤患者数などをもとに国全体,地域ごとに判断が行われているのが現状である. 執筆している2020年11月現在,日本は第3波に見舞われている.欧米では,11月に入って新型コロナウイルス感染者数は急増し,再びロックダウンを行う国や地域が出ている.経済社会活動と新型コロナウイルスの感染抑制をどのように両立させるのか,我が国でも,社会的な試行錯誤が繰り返されている.…(以下略) キーワード:新型コロナウイルス,下水道,下水疫学,遺伝子,感染者 |
特集タイトル |
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特集のねらい |
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