「環境技術」2021年2号 記事情報

掲載年 2021
巻(Vol.) 50
号(No.) 2
64 - 
記事種類 特集
記事タイトル 船舶業界の環境への取り組み―排ガスおよび温室効果ガスの規制の動向―
著 者 益田晶子
第1著者ヨミ MASUDA
第1著者所属 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所
要 旨 1.はじめに
 世界的に環境規制,特に温室効果ガス(Greenhouse Gas, GHG)規制が強化されている.海運という観点からみたとき,船舶の一番の特徴は一度に大量の積荷・人を運べるという点である.したがって,1トンの荷物を1q運搬するときの大気環境影響物質の排出量という単位で考えると,陸運や航空運輸と比較して海運は環境に優しい運搬手段ということになる1).しかし,今後も海上輸送量が増加していくと考えられること,排出の絶対量は無視できる量ではないことから,船舶業界においても,窒素酸化物(NOx),硫黄酸化物(SOx),二酸化炭素(CO2)等の排ガス規制が段階的に進められている2,3).船舶業界独特の事情として,荷主・船主・海運会社・船籍がそれぞれ違う国に所属することが珍しくないこと,海路が世界中につながっており,一般に積荷地・荷揚地の国が異なることから,環境影響物質について,どの国からの排出量とみなすか切り分けが困難である.そこで,国際海運の環境規制については,国連の専門機関である国際海事機関(IMO)に一任されている.
 本稿では国際海運における環境規制のうち,主に排ガス関連の規制およびGHG 規制の動向について紹介する.
キーワード:国際海運,排ガス規制,GHG 削減
特集タイトル 船舶を取り巻く排ガス規制の動向と技術開発
特集のねらい